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2008年11月 6日 (木)

「狼男だよ」 平井和正 著

作家の平井和正が描いた、「犬神明」という主人公の狼男の物語。

作者自身が名づけて称する、ウルフガイ・シリーズと言います。

ライフワークは「幻魔大戦(ハルマゲドン)」シリーズと平井和正が(かなり前ですが)語っていたのを思い出します。こちらのシリーズも、平井和正を語るときに抜きにしてはマズイであろう、日本SF文学史に残る名作シリーズ。バイオレンスとエロス、そして、異形の怪物たちが躍動する世界。

この日本という舞台において、西欧のモンスター「狼男」がメインに登場するという、よくよく考えるとかなり物珍しいと思われる怪奇小説です。怪奇小説?ちょっと違う・・・やはり、平井和正はSF小説家の分類に入るのか。

怪物というと、古来から妖怪が専売特許の日本において、あえて平井和正が狼男を選んだのは何の所以なのだろう・・・(確か、夢枕に犬神明が現れて自分の物語を書けと告げた、云々は作品のあとがきで読んだことがあります)

犬神明が主人公のシリーズには、フリーのルポライター犬神明が活躍するアダルト・ウルフガイ・シリーズと中学生のヤング・犬神明が博徳学園を舞台にバイオレンスが展開するシリーズがあります。ヤング・シリーズの第一作「狼の紋章」のヒロインとなる青鹿先生が、原作どおりに悩む表情も艶かしく描写されている漫画が、現在も青年誌において連載されていますネ。これは、毎週欠かさずではないですが、読んだりしています。

ヤングとアダルト、この二つはパラレル・ワールドのようで、違う。

主人公が同じ名前の犬神明でありながら、人物設定や容姿に性格と別人格なキャラクター違い、そして不思議な展開このうえない事にヤング・ウルフガイ・シリーズには、紛れもなきアダルト・シリーズの犬神明が別名、(犬の字が頭に付かない名前の)神明で登場。仕事はルポライター、ってそこまで同じ。

・・・そうなると、つまり、2つのシリーズというのは??別に、深く考えなくてもいいです。つながりの意味や検証をしても、それで個人的満足を得たい人がやればいい事で。とにかく、どちらのウルフガイもワクワクさせて読ませてくれる事に、間違い無し。

実をいうと、平井和正作品・・・もう20年以上、読んでいません(汗)。だから、今語る資格はホントはないのかな・・・もっと、見捨てずに永続的に追いかけてるコアなファンの言葉の方が、言葉に重みがあるでしょう(苦笑)

う~ん、幻魔大戦シリーズは、いつも中断という読者泣かせから、自分も、”もうどうでもイイや”、となった・・・しかも、自分が就職してから、小説を読むという行為自体をしなくなってしまった。平井和正がまだ、生きているのかどうかも、知らなかったほど、です(冷笑)

最近ですが、平井和正のサイトを訪れました。きっかけは、ブログに自分の愛読書のことを書き初めて、昔に熱中して愛読してたシリーズもの、幻魔やウルフガイのことを再び気に掛けだして・・・何気なく検索してみる気分に。

筆の遅い作家だったけれど・・・かな~り年月が経ってるものだから、その間に作品を沢山執筆していたんだな~と、知りました。最近は、時流に乗ってネット小説ですネ。

 

ウルフガイのカバーは断然・・・昔の祥伝社の単庫本に描いていた、生頼範義さんの迫力が有り余っててビビリそうな絵が最高でした。そのイメージが強烈過ぎて・・・今のカバー絵がイイのか、悪いのかといえば・・・・なんかスマートすぎて、ウルフガイの世界観を履き違えてるんじゃ、とまで思ってしまう・・・のは、言い過ぎですか。アダルトの犬神明は、よく形容詞のように表現されていたけれど、フランスの名優ジャン・ポール・ベルモントを漫画にしたような顔、だったと。


狼男だよ―アダルト・ウルフガイシリーズ〈1〉 (ハルキ文庫)

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