偶然、朝見た新聞のコラムに”セレンディピティ”という言葉を見つけた。
「セレンディピティ」(Serendipity)
この言葉から、まず映画を思い出します。
ジョン・キューザックとケイト・ベッキンセールの恋愛映画。
この映画、観た時は・・・偶然の出会いと運命的な星のもとに、という感じのロマンチックなストーリー展開に、文句なしに好きな映画、だったのですが・・・
この映画を見た人々の批評、レビューを目にしたら、ちらほらと”辛らつな批判”が目に付く。
「最後に巡り合えてハッピーエンドになった2人の幸福の裏で・・・ご都合よく捨てられた2人のそれぞれの婚約者のアフターケア、後日話は何も語られずじまい・・・利己主義的で、ひど過ぎる~」
確かに、視点を変えると・・・ジョン・キューザックに結婚式の前日にふられた花嫁の女性は・・・確かに可愛そう過ぎる・・・
”幸運な偶然(セレンディピティ)”
・・・を全面に出しすぎた為の!?周りの人間の不幸を無視した映画・・・なのかな(笑)
さて置き・・・この映画での収穫は・・・ケイト・ベッキンセール。
好きな女優、って特定できないものです・・・和洋、関わらず、自分の中では。
そんな中で、映画を観て、珍しく”一目惚れ”で好きになってしまった女優さん、です・・・
「アンダーワールド」「ヴァン・ヘルシンク」とバンパイア&アクション物での強い女、そしてクール・ビューティー振りが売りみたいな女優になっていますが。
そちら系の役ではなくて、「セレンディピティ」での普通の女性役に魅せられて・・・
現代劇のラブストーリーでの、優しそうな笑顔とキュートな魅力に、恥かしながら”萌え”てしまった(笑)
余談を言うと、「パール・ハーバー」でのヒロイン役で、初めてスクリーン上で彼女を観てはいたのですが・・・当時は、チャームポイントのつもりなのか前歯の”出っ歯”がやけに目に付く、戦争映画で恋愛ごっこを演じている、大したことのない女優さんだったのですが・・・
年を取って、大人の素敵な魅力を醸し出せるように女優としても成長した訳です。
ここから、本題です。
”セレンディピティ (Serendipity)”の本来の意味。
映画では「カフェ」の店の名前とストーリーを掛けて”偶然””幸運”を意味合いに言葉として使っています。
それから、東京にあるブライダル・ショップに付けられた名前も・・・当然、ブライダル(婚礼)だから、こっちの意味合いなのでしょう・・・実際に、”思いがけない出会い、幸せな出会いという意味です”と歌い文句に宣伝している。
セレンディピティ自体に、”幸運””出会い”という意味は・・・実は無い!?
間違った使われ方・・・本来の意味から離れてる、ということでしょうか・・・
正しい、本来の意味(そして、使い方)は・・・
「幸運、ではなく、幸運を呼び込む”能力”のことを意味する言葉で・・・例えば、ある失敗から派生して、偶然にも幸運と呼べる素晴らしい発見、や成果を手に入れる」
・・・なのだそうです(当然ですが、ネットなどで調べたことの受け売り)
”セレンディピティ”とい語が・・・発見した”幸運”のことを指していると誤解しがちで、実際は幸運を発見する”能力”を指して言う。
さらに掘り下げると、語源は「セレンディップ(スリランカ)の三人の王子」という童話からの造語。
どうやら、ノーベル賞物の歴史的大発見や発明品、そして身近では日常的なヒット商品なんかは、ほとんどがこの手の・・・本来の研究や開発から副産物的に見つかった事例の応用なのですね・・・正しい使用、まさしくこれが”セレンディピティ”な訳です。
間違った使い方の言葉って、世間的に認知されれば、たとえ間違っていたって・・・
「そんなの関係ね~」
・・・となる。
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