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2008年11月24日 (月)

♪ ザ・ビートルズ の 「Revolver」

ザ・ビートルズの本国イギリスでの通算6作目となるアルバム「リボルバー

 

 

 

1966年の作品です。このアルバムの意義を非常に重要に位置づけしている、ビートルズ・ファンや音楽評論家、そして影響を受けた同業のミュージシャンも多い。

ビートルズのベスト・アルバム3枚だけを挙げるとしたら・・・大抵の人が、一枚に選ぶほどの栄誉を持った傑作アルバムです。

 

前作「ラバー・ソウル」で芸術性を高めた方向性をさらに発展というか、別方向とも取れる実験性で作品に表現。下手をしたら失敗や批判を生むこともありえる大胆さで、ロックとポップ・ソングの道程に無限の可能性を切り開いた問題作です。

次の作品「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の方が完成度の高いコンセプト・アルバムとしてロック史に残る評価をされていますが・・・その前夜か、プロト・タイプという感じの「リボルバー」。しかし、「サージェント・ペパー~」をアレンジ過剰に飾りすぎ、”キラびやか”過ぎると言う批判とまではいかないまでも・・・注文を一言つける人達にとっては、今作ぐらいのサイケデリック・テイストが”イイ具合”なのでしょうネ。

 

自分のこのアルバムの評価は、一般的な意見と同じで・・・凄い!作品と思っています。(他は凄くないの?と聞かれたら、困ってしまいますが・・・苦笑)明らかにサウンドが違いますよね・・・素人が楽しんで聴いてるレベルで分かるんだから、間違いない変化です。

専門的には、4チャンネル・システムの録音技術を導入して、音の左右の分離が良くなった(ビートルズ・サウンド解説書からの引用です)

 

今作から、効果音で味付けをするSE(サウンド・エフェクト)が多用されていて、曲を鮮やかに引き立てています。潜水艦の雰囲気を出す為に全編に使われているのが曲「Yellow submarine」で、ビートルズのシングル曲では初めてリンゴ・スターがメイン・ヴォーカルを取っています。目新しいところでは、楽器面で華々しいブラス、ホーン・セクションの導入というのも見られます。

そして、一番の画期的な試み、テープの”逆回転”の再生を駆使して創造される「摩訶不思議なサウンド」は、ビートルズにおけるサイケデリックの夜明けとなりました。

 

ここから、曲名でいくつか自分のレビューを綴っていきます。

 

 

「Taxman」

ジョージ・ハリスンの活躍がこの頃から目立ち始める訳ですが、アルバムの顔として一曲目にふさわしい曲。咳払い、そしてカウントから始まるイントロは・・・やっぱり、格好イイ!です。歌詞は、当時の”税金”に対する皮肉がユニークに書かれている。ですが、この曲の強烈なイメージを作り出しているのは詩でもなく、ジョージのヴォーカルでもなく、それはやはりポール・マッカートニーの縦横無尽なベース・プレイ。リズム隊のベースが目立ちすぎて良いのか、否か・・・特に、ポールはジョージの曲になると張り切りすぎて素晴らしいベース・プレイを披露する。このことを、ジョージは快く思っていたのか、どうか・・・(苦笑)さらに、間奏においても、何故かポールがギター・ソロ・プレイを披露しているなど、ジョージの曲なのに・・・差し置いて演奏面からもポールが一番活躍で目立っている曲です。

 

「Eleanor Rigby」

バックは完全に弦楽器のストリングスのみ、という曲です。ビートルズは、ポールのヴォーカルとコーラスに声のみの参加。すなはち、クラッシック畑出身のプロデューサー、ジョージ・マーティンの実力発揮、となった訳です。ビートルズはロック史において、ストリングスやオーケストラを導入する先駆けになりましたが、これはオーケストラのスコアが書けるプロデューサーだったからという意味で、ジョージ・マーティンの及ぼした功績は偉大です。まさに・・・5人目のビートルズ、だった。

 

「I'm only sleeping」

この曲、実は自分は大好き!です。曲名のごとく、眠たそうなジョン・レノンのヴォーカルの声が印象的です・・・間奏、エンディングには、テープ逆回しのギター・ソロが、独特の雰囲気で奏でられます。

 

「Here there and everywhere」

定番というか、ポールのお得意とするラブ・バラードソングです。扱いはシングル曲ではないですがスタンダードの仲間入りをしている、美しすぎるメロディの名曲。

 

「Love you to」

ジョージがシタールをメインに使った、最初の曲といえるのでは。もう、雰囲気はそのものインド風なのですが・・・ジョージはこの後も、上手くインド音楽と自分の色を融合させて、独特の世界を展開します。自分は「サージェント~」の時のさらに高濃度なインド風より、この程度に効かせたインド音楽風が・・・気分的に心地よい、です。

 

「And your bird can sing」

この曲も、自分のお気に入りのチューンです・・・このアルバムだけではなく、ビートルズの楽曲すべての中においても。ジョンの曲で、ハードなギター・リフ、ビートルズによるハモリ・コーラス、そして・・・ここでも気持ちよくメロディーを歌っている!ポールのベース・プレイ。忘れてはいけない、ジョンによる語りかけるような詩とメロディのフレーズも、感動的に素晴らしい曲。アンソロジー・プロジェクトでは、別テイクも聴けますがやはり、この正規で完成されたバージョンで良かった。これは・・・何時聴いても、カッコ良過ぎます。

 

「Got to get you into my life」

ホーン・セクションの導入で、この曲は生き生きと存在感を示している感じがします。このアレンジの妙が、もしも無ければ・・・いくら、天才メロディ・メーカーであるポールの曲だからとはいえ、ひと味足らないモノで終わっていたかも!?

 

「Tomorrow never knows」

この曲は、ブッ飛んでいる!?とよく表現されます。LSDを連想させる、という意味でもあるのでしょうが。テープの逆回転、ジョンのヴォーカルの電気的処理、リンゴのリズム・パターンが独特なドラミング、そしてカモメ!?が鳴いているような効果音、ノイジーな演奏音が左右に定位が揺れるように移動する、まさしく・・・サイケデリックで神秘的なサウンドです。この曲は・・・色々な意味で最高です!

 

 

「Taxman」動画・・・音楽のみ。

 

「Eleanor Rigby」動画・・・YouTubeアップ・ローダーのオリジナル・ビデオ。良い出来です。

 

「I'm only sleeping」動画・・・音楽のみ。

 

「Here there and everywhere」動画・・・音楽のみ。

 

「Love you to」動画・・・音楽のみ。

 

「And your bird can sing」動画・・・音楽のみ。

 

「Got to get you into my life」動画・・・音楽のみ。

 

「Tomorrow never knows」動画・・・画像はYouTubeアップローダーのオリジナルですが・・・曲にマッチして、イイ感じに画像処理して作られていて・・・まさに、サイケ!

 

 

★マイ・コレクション・アルバム(LP盤、CD盤)↓


リボルバー

 

「Taxman」ライブ動画↓ジョージの日本でのライブのようです。クラプトンのギター・ソロで面目有りとはいえ、やはりポールのベースがないと・・・別の曲のように、何故か品疎な感じに・・・

 

「Here there and everywhere」ライブ動画↓ポールの前々回のワールド・ツアー時の模様では・・・この頃の方が、むしろ若かったのに今より声の出は悪かった印象です。 

 

「Got to get you into my life」ライブ動画↓ポールのウィングス時代の模様です。さすがに若い。 

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